日本のマーケットは独特であり、外資系の新規参入が難しいと言われている。どの業界においても耳にする言葉だが、米国から始まり、米国式のビジネススタイルがその技術と対になって世界を駆け巡る「IT業界」にとって、その感はより強いのかもしれない。今までに、多くの外資系IT企業が日本に進出、日本独自の市場論理に馴染めず、やむなく撤退をしていった。 「日本のマーケットを理解するため、2005年の半年間を、リサーチの期間とし、情報収集と分析に費やしました」と語るのは、テクノロジーワークス、アジアパシフィック副社長のベン・ギブソン氏。多くの外資系IT企業が日本市場で失敗してきた事例を教訓に、じっくりと準備を進めてきた。 ギブソン氏は英国出身。日本とは同じ島国であるという点で、文化的な面においても類似点が多いと言われる国である。「日本は礼儀正しさ、慎ましさ、何事にも敬意を払う姿勢を大切にする国です」。若く爽やかな表情と、含蓄ある言葉のコントラストが印象的だ。 米国と日本におけるビジネススタイルには大きな違いがある。しかし、それに比べると、英国と日本のビジネススタイルの距離は、それほど遠くはないようである。「英国と日本は、文化的な面だけでなく、ビジネススタイルにも類似点があると思います。例えば、日本と同じように、英国でも代理店の力は大きいのです」 テクノロジーワークス日本支社の立ち上げから、もうすぐ3年。約3年と言うの準備期間は、特に移り変わりの激しいIT業界において、長い期間と感じられるかもしれない。しかし、少しずつ信頼関係を築きあげていくスタイルを熟知するギブソン氏にとって、それは日本進出を成し遂げるために必要な時間であった。 テクノロジーワークス日本支社では、本格的な始動に向けて、新たなスタッフを求めている。 「SEM(サーチエンジンマーケティング)における経験ももちろんですが、日本の文化や商習慣を理解し、日本社会に適応できることが何よりも大切な条件と考えています」とギブソン氏は語る。 日本にデスクがあるものの、忙しく世界中を飛び回るギブソン氏だが、来月11月下旬にCDSオフィス(恵比寿)にて開催されるセミナーでは、講師としての出席を快諾していただけた。 「変化の激しいインターネットマーケティング、SEM等に興味を持ち、その業界で働きたいと思う人たちに向けて、日本での業界動向を踏まえながら少しでも役に立つ話をしたいと思っています」 米国式ビジネススタイルに右へならえと進んできた日本のIT業界が、同社の進出とギブソン氏の活躍によって、新たな風を取り入れながらも自身のビジネススタイルを築き上げるきっかけになることを期待したい。 *セミナーへの参加をご希望される方はこちらからご連絡ください。 人数に限りがございますので、予めご了承ください。
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